2009年12月18日

日本はおもしろい国である

作家の五木寛之さんが雑誌でおもしろいことを書いていました。

明治以来、日本の知識人が恥部として忌み嫌うものに

神仏混淆(しんぶつこんこう)があります。

それを端的に示しているおもしろい事例があります。

ある地方で旅館の仲居さんが地鎮祭に出席したところ、

日頃顔なじみのお坊さんが神官の格好をして出てきたので

びっくり仰天したという。

そのお坊さんに理由をただしたところ、

「昔からやってるよ、こうでもしなければ食っていけない」

と言われ驚いたそうです。

それを聞いた五木寛之さん曰く、「日本はそういう国なのです」。

要するに日本の文化や思想というものは、いい加減というのか、

柔軟性といっていいのか分かりません。

東京の浅草寺の横には浅草神社があって、天皇家は神道ですが

歴代天皇の位牌を祀る菩提寺をもっているのだそうです。

しかし、最もいい加減さと不真面目さの代表が日本の結婚式では

ないでしょうか。

あなたもご存じのように、キリスト教の信者でもないのに教会や

教会風のイエス様の前で式を挙げます。

神父が祈りをささげ、新郎が新婦に結婚指輪をはめる儀式を

厳かにとりおこないます。

それも、神父が本物であればよいが、学生アルバイトが祈りを

棒読みしているケースがあるようです。

披露宴では、白無垢に文金高島田という具合に一変します。

ひょっとしたら、神前結婚式もついでに行ったということも

あり得ますね。

一体、日本の国はいつの頃から宗教意識というものが薄らいで

いったのでしょう。

参考 中央公論2009・2


posted by toshi at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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