関係をもつことに重点が置かれがちです。
例えば異業種交流会といった人脈づくりの会合があって、
名詞をたくさん配ったとしても、
本当の人脈につながることは稀であります。
たしかに顔は広くなるが、それは人脈とは別物である。
どんなに大勢の知り合いを作っても、
いざというときにものを頼む場合、
自分が信用されていなければ、
まるで意味のない「顔の広さ」となります。
ですから名刺の数と人脈の広さは比例しません。
本当の人脈とは、
相手の背後に存在する未知の人材まで取り込むことです。
例えば、100人という薄っぺらい人間関係を築くのではなく、
100人の人脈を持っている一人の人脈と深くしっかりとした
関係を構築すべきです。
無意味な異業種交流会などに参加する暇があったら、
少数の信頼できる人と時間をかけて友好関係を築いていくことの
方が重要です。
そうすれば後々の人脈になっていき、いざというときに
自分の身を助けてくれる可能性か高いのです。
これは、客の数と売り上げが必ずしも比例しないのと同じである。
モノを買ってくれないお客をいくら集めたところで、
売り上げは上がりません。
むしろ、少数でもいいから何度も何度も自分のお店で買ってくれる
固定客を集めてこそ、売り上げも安定するし、
さらに口コミなどで新しいお客も呼んできてくれるでしょう。
参考 さおだけ屋はなぜつぶれないのか?(光文社新書)